2013年05月26日

海賊とよばれた男




読む前から期待値が高すぎる作品は、評価が難しい。

自分にとって「海賊とよばれた男」は、そんな作品だった。

作品としては、非常にいい作品だし、人に「良かった?」と尋ねられれば、
「良かったよ。」と必ず返せる作品なのだが、
あの「永遠の0」の百田尚樹の作品、そして本屋大賞の作品ということで
期待値が高まりすぎたためか、物足りないという読後感であった。

この小説の主人公は、出光興産の創業者 出光佐三がモデルだということだが、
実際に、出光興産 出光佐三に置き換えながら読んでいくと、戦後の石油メジャーとの戦い、イランの石油輸入の経緯等、イギリス・アメリカなど国家のエゴ、大手石油資本のエゴ等と真正面から向き合ってきたことが、現代の日本の経済の基盤づくりに多大な功績を残してきたということが、理解できるようになる。

そういう意味で小説というよりノンフィクション的な感じもある。
むしろ、出光興産、出光佐三のままであったほうが、自分としてはいい本だったように感じる作品である。(その場合、本屋大賞を獲得できなかっただろうが・・・)

評価 ★★★★ (星5つが最高)
     (読む前の期待値がなければ、★5つだったかもしれない。)





タグ:日本史
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2013年04月07日

COMIC:古事記 壱: 小学館創業90周年企画


小学館が創業九十周年企画として、ベテラン漫画家による日本の古典文学をシリーズ化し、定期的に刊行していくという。
その一作品目が、当然いえば当然だが『古事記』。マンガは里中満智子である。
以降、伊勢物語が黒鉄ヒロシ、方丈記が水木しげる、という予定だそうだ。
里中真智子におよる『古事記』を早速購入した。
自分としては、今後、このシリーズはずっと揃えていくつもりである。
自分には小学生の子供がいるが、リビングの本棚に、『古事記』『伊勢物語』『方丈記』というタイトルが並んでいるだけでも、子供の記憶の片隅にインプットされてればいいと考えている。そして、成長して関心が湧いたときに、「そういえば家にあった。」ということをきっかけに、これらに触れてくれればというのが、自分自身の思いである。

評価 ★★★★★ (星5つが最高)
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2013年03月09日

BOOK: 弱い日本の強い円



アベノミクスの効果かどうか、円安に戻り続けているこの時期にこそ、読み直してみてもいいだろうと思うのが、この本「弱い日本の強い円」 だ。
約1年少し前の2011年10月発行だが、日本銀行出身で、JPモルガン・チェース銀行の債券為替調査部長である佐々木融氏の著による。
佐々木氏の最近のコラムによると、当面に短期的な見立てとしては予測を円安方向に変更することを余儀なくされたようであるが、長期的には、これまで円高だったトレンドが円安に変わったと結論付けることには慎重な姿勢のようだ。
ただ、佐々木氏も、気持ちの中では「強い日本の弱い円」となることを期待しているというのが、現在の心境のようだ。
そういう、「今」の立場から、この本を読んでみると、もしかすると、何らかの「普遍的な理屈」というものが見えてくるのかもしれない。

評価 ★★★★(星5つが最高)


タグ:為替
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2013年02月24日

BOOK: 動乱のインテリジェンス



「動乱のインテリジェンス」 
元外務省主任分析官であった佐藤優氏と元NHKの手嶋龍一氏による対談である。佐藤優氏の本は非常に面白いので、見つけたら読むようにしているのだが、今回の対談も、「こういう見方があるのか?」という観点から、興味深く読めた。印象に残ったのは、鳩山元総理のイラン訪問に対するイランのインテリジェンスの箇所。

評価 ★★★ (星5つが最高)
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2013年02月17日

BOOK: 紙の約束  −マネー、債務 新世界秩序



アベノミクスに対しての評価というものは、2,3年後になってから振り返ってみなかれば正しい評価はできないと思うが、未来を見通すことのできない現時点においては、過去から現在にいたる、マネー、ゴールド、信用の歴史を知る事は非常に参考になる。
「紙の約束  −マネー、債務 新世界秩序」 著 フィリップ・コガン は非常に読みごたえがあり、特にブレトンウッズ体制のそれ以前と、それ以降から現代にかけてについての概念的な理解を助けてくれる。
もちろん、この本を読んだからといってこの先を見通せるわけではないが、この先を自分なりに予測をしていく力を蓄えるためには是非、読んでおきたい一冊だ。

評価 ★★★★ (星5つが最高)
posted by らくらく斎 at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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